日本集中治療医学会雑誌
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症例報告
敗血症性ショックを疑った年長児川崎病の一例
梅井 菜央安宅 一晃嶋岡 英輝木西 悠紀菅 健敬大塚 康義宇城 敦司
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2012 年 19 巻 3 号 p. 405-408

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抄録

発熱を初発症状とする12歳の男児が,血液分布異常性ショック,肝不全,非乏尿性腎不全を呈して来院した。血液検査は,WBC,CRP,プロカルシトニン,サイトカインの上昇を示し,重症感染による敗血症性ショックと診断した。しかし翌日,心機能低下や皮膚粘膜症状に気づき,川崎病と診断した。川崎病は乳幼児期に発症し,年長児以降の発症例はまれである。また,川崎病は免疫系の異常により高サイトカイン血症に至り,敗血症と同様の症状を呈することがある。本例のように,年長児以降に感染を疑う血液分布異常性ショックを呈した場合は,川崎病も考慮する必要がある。

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© 2012 日本集中治療医学会
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