2014 年 21 巻 2 号 p. 195-198
【目的】ICU専従医配置による集中治療体制の変化が患者予後に与える影響について検討した。【方法】2005年4月から2008年9月の間でICUに2日以上在室した18歳以上の患者を対象とし,患者情報をICUデータベースより抽出した。患者は専従医の有無により,2007年1月を境としてPeriod 1,Period 2に分類した。【結果】Period 1では512名,Period 2では563名が対象となり,多変量解析の結果,Period 2における病院死亡率は有意に低かった(オッズ比0.62,P=0.040)。【結論】ICU専従医の配置が患者予後の改善に貢献した可能性がある。