2025 年 32 巻 論文ID: 32_R31
【目的】当院PICUで実施した法的脳死判定に準じた評価もしくは法的脳死判定に伴う無呼吸テストの有害事象の頻度などについて報告する。【方法】2016年2月1日から2023年12月31日に当院PICUに入室し,法的脳死判定の前提条件を満たし,法的脳死判定に準じた評価もしくは法的脳死判定を行った症例に対して,患者特性や無呼吸テストの有害事象について,後方視的にカルテ調査を行った。【結果】対象となったのは29例であった。法的脳死判定に準じた評価もしくは法的脳死判定は63回実施され,無呼吸テストは51回(81%)実施された。無呼吸テストに伴う有害事象は51回中11回(22%)に認められた。【結論】当院PICUで実施した無呼吸テストに伴う有害事象は22%で発生し,無呼吸テストの中止は6%に認め既報と同様の結果であった。