日本集中治療医学会雑誌
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クリティカルケアにおける診療看護師(NP)の現状と展望
森 一直奥村 将年
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2026 年 33 巻 論文ID: 33_R14

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抄録

日本では医師不足や高齢化に伴い看護師の役割拡大が進み,診療看護師(NP)は大学院修士課程と認定試験を経て養成されるが,法的資格はなく医師の指示下で活動している。諸外国ではnurse practitionerがICUや救急で自律的に診療し,在院日数短縮や死亡率低下などにおける有効性が報告されている。愛知医科大学病院では2015年から診療看護師(NP)を導入し,集中治療・麻酔・救急領域でタスク・シフトを推進し,臨床推論や多職種連携の能力向上に寄与している。一方で,法的根拠の不明確さや役割理解不足,キャリアパスの不透明さが課題である。今後,国による制度化と教育標準化により,自律的な活動が認められれば,診療看護師(NP)はクリティカルケアの質と効率,患者満足度の向上に大きく貢献すると期待される。

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