日本集中治療医学会雑誌
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特別寄稿
岩月記念賞受賞記念寄稿 私が辿った集中治療医学 ─Cytokine Theory of DiseaseとCytokine Stormの制御を中心に─
平澤 博之
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2026 年 33 巻 論文ID: 33_R7

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抄録

私は医学部卒業後,外科学第二の大学院に入学し,3年間の米国留学後は新設の救急集中治療医学講座に転じ,初代教授に就任した。「急性臓器不全の病態生理の解明と,それに立脚した治療」に興味を持ち,Tracey Kらが提唱した“cytokine theory of disease”説に共鳴し,それを臨床応用した。そしてIL-6血中濃度を臨床でルーチンに測定し,cytokine storm-targeted critical careを実践した。すなわち,cytokine吸着能を持つhemofilterを用いた持続的血液濾過透析(continuous hemodiafiltration with cytokine-adsorbing hemofilter, CAH-CHDF)により血中より各種cytokineを非選択的かつ持続的に除去することを示し,CAH-CHDFでcytokine stormを制御可能なことや,敗血症症例に用いることにより救命率を向上させ得ることを示した。今やCAH-CHDFは敗血症治療において有力な武器となっている。

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