2026 年 33 巻 論文ID: 33_R2
小児期発症の障がい者における終末期医療についての報告は少なく,本邦ではterminal extubationに関する詳細な報告もない。今回,小児集中治療室におけるterminal extubationを行った障がい者症例を報告する。福山型先天性筋ジストロフィーの20代,男性。窒息による心停止蘇生後に集中治療を行ったが,大脳機能は廃絶した。家族と話し合い,倫理委員会の承諾を得た当院のフローチャートに則り,生命維持治療の中止を検討するカンファレンスを開催した。Terminal extubationの適応があると判断し,第25病日にterminal extubationを行った。治療の継続が最善の利益とは考え難い患者において,terminal extubationは重要な選択肢であると考えられる。