日本集中治療医学会雑誌
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集中治療下経皮的気管切開術における気管支鏡モニターの必要性の検討
米満 弘一郎白石 健治鷺島 克之具嶋 泰弘入江 弘基河野 宏明武田 多一木下 順弘
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2005 年 12 巻 2 号 p. 137-140

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抄録

集中治療,人工呼吸管理中の経皮的気管切開時の合併症回避のため,気管支鏡モニター下に経皮的気管切開を11例に施行した。経皮的穿刺前に挿管チューブから気管支鏡を挿入し,気管支鏡モニター下に挿管チューブを口側へ引き抜き,以後の操作をすべて気管支鏡モニター下に行った。これにより,経皮的気管切開に特有の合併症である挿管チューブの誤抜去,誤穿刺,ミスカニュレーションなどの合併症を回避できた。気管支鏡モニター下の経皮的気管切開法は,全身状態の低下している症例において,より安全で確実に気管切開を行う有用な方法であると考えられた。

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