日本集中治療医学会雑誌
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自動注入装置を用いたsuper-syringe法による圧-容量曲線測定
小山 秀樹西村 匡司藤野 裕士真下 節
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2001 年 8 巻 3 号 p. 187-191

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抄録

人工呼吸による肺損傷を防ぐには,圧-容量曲線(P-V)のデータから人工呼吸条件を設定することが提唱されている。ベッドサイドでP-V測定を行う方法としてスーパーシリンジ法がある。大きなシリンジを気管内チューブに接続し,一定の容量,速度,間隔で患者の肺を膨らませ,気道内圧と肺容量の関係を調べる方法である。正確に容量,速度,間隔を制御できる装置を開発した。スライダー(SPF86B10-3SD:オリエンタルモータ社)をコントローラ(SPG8800:オリエンタルモータ社)を経由してコンピュータで制御する。本装置は,スライダーは±0.001mmの精度で移動する。移動距離,速度,休止時間,反復回数をコンピュータで任意に設定できる,スーパーシリンジ法で自動的に注入する装置であり,正確なP-V測定を行うために有用である。

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