情報通信学会誌
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論文
インターネットを適切に活用する能力を育成するための啓発教育政策の進展の評価
15歳青少年に対する縦断的調査のデータを基に
齋藤 長行赤堀 侃司
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2016 年 34 巻 3 号 p. 13-23

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抄録

今日、スマートフォンやタブレットなどの通信デバイスが青少年に普及したことにより、インターネットは彼らにとって身近なものとなっている。その一方で、様々なインターネット上のトラブルに青少年が直面するという問題が社会問題化している。本研究では、青少年インターネット環境整備法附則第 3 条に従い、定期的な青少年のインターネット環境を評価するために、15 歳の青少年を対象とした縦断的調査のデータを基に、啓発教育政策の進展について分析・評価を行った。分析・評価の結果から、1)学校や家庭における啓発教育の実施率は増加しているものの、家庭におけるその割合は未だ十分とは言えない。2)学校での啓発教育は、インターネットリテラシーを身につけさせるために寄与していることを明らかにすることができた。

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