2018 年 36 巻 1 号 p. 11-16
緊急トラブル対応をはじめ、日本社会では未だに電話でしか出来ない手続きが数多く存在する。しかし、コミュニケーション相手の唇の動きも表情も見えない電話シーンは、難聴者にとって大きな課題となっている。NTTドコモでは、発話内容を認識して文字化する音声認識技術を電話用途に応用し、「みえる電話」サービスを開発した。本サービスを利用すると、通話相手が話した内容をリアルタイムで文字で読むことが可能となる。自身で話すことが苦手な方でも、文字入力した文章を通話相手に読み上げてくれる。本稿では開発に至った経緯、開発内容、導入後の反響と今後の課題についてまとめる。今後もICTを活用した革新的なサービス・製品を提供し、電話リレーサービス等の取り組みと合わせて、情報アクセシビリティの持続的発展および社会的課題の解決に貢献したいと考える。