情報通信学会誌
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寄稿論文
放送サービスの情報アクセシビリティー向上にむけた取り組み
岩城 正和
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2018 年 36 巻 1 号 p. 3-10

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抄録

放送のデジタル化やスマートフォンの急速な普及に伴い、多岐にわたる情報を多くの人々に届ける環境が整いつつある。一方で、高齢者や訪日外国人の増大、趣味・嗜好の細分化など社会構造の変化や多様化に対応した情報の提供が求められるようになった。NHKでは、公共放送の重要な役割として、視聴覚障害者向け放送サービスの拡充に努めるとともに、放送をより多くの人に楽しんでいただくため、高齢者や障害者、日本語を母語としない外国人などを対象に、人にやさしい放送技術の研究開発に取り組んでいる。NHK放送技術研究所では、これまでの放送波によるサービスに加え、放送と通信が連携した新しいユニバーサルサービスの可能性について検討を進めている。その中から、音声認識による字幕制作、CGによる手話アニメーション生成、やさしい日本語を使ったニュースサービスなど、放送サービスの情報アクセシビリティー向上にむけたNHKの研究開発の取り組みを紹介する。

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