農業農村工学会論文集
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研究論文
条件付きシミュレーションによる液状化対策工の信頼性設計
西村 伸一清水 英良
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2011 年 79 巻 5 号 p. 329-337

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抄録

本研究は,砂質地盤の液状化を対象に,その液状化確率の算定と,リスクの低減を目的とした対策に対して,信頼性設計を実施している.液状化確率は,土質定数の空間的なばらつきを考慮して算定している.第一に,最尤法を利用して,N 値,細粒分含有率Fcの統計モデルを決定し,経験式をとおして動的せん断強度比の算定を行う.これらの確率変数に対して,条件付きシミュレーション法を適用し,地盤の二次元液状化確率の算定を行う.さらに,液状化確率に基づき,最適地盤改良法を決定するための期待総費用最小化に基づく信頼性設計を実施している.地盤改良工法として,サンドコンパクションパイル工法を採り上げ,最適砂置換率を決定している.

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© 2011 公益社団法人 農業農村工学会
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