農業農村工学会論文集
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研究報文
メタン発酵消化液の輸送・散布計画支援モデルの機能拡張
― 消化液輸送車の複数台運用と中間貯留槽の導入に対応 ―
山岡 賢柚山 義人中村 真人折立 文子
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2012 年 80 巻 4 号 p. 357-365

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抄録

著者らは,前報で開発したメタン発酵消化液の輸送・散布作業の計画策定を支援するモデルの機能の拡張を図った.拡張した機能は,(1)消化液の輸送を担うバキュームカー(VC)の台数を任意に設定できるようにしたこと,(2)メタン発酵施設と農地の間に消化液を貯留する施設(中間貯留槽)を設けた場合の輸送・散布作業に対応できるようにしたことの2点である.さらに,これらの機能を用いたモデル条件による試算を実施して,輸送距離に応じてVC及び散布車の待機時間が最小となるようにVCの台数を設定することや輸送距離が約10km以上であれば中間貯留槽を設置することによって,消化液の輸送・散布作業に要する労務量や燃料消費量が軽減できるケースがあることを明らかにした.

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© 2012 公益社団法人 農業農村工学会
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