農業農村工学会論文集
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研究論文
水路トンネルのひび割れ発生メカニズムとその補強工法
長束 勇村尾 弘道松本 拓石井 将幸
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2014 年 81 巻 6 号 p. 565-571

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抄録

水路トンネル覆工背面に空洞が存在する状況を再現できる載荷装置を試作し,空洞が存在することによるひび割れ発生のメカニズム,空洞の有無・大きさによる覆工の耐荷力の差異を調べた.さらに載荷試験終了後,覆工の補強工法の一つである裏込注入工法の有効性について検討した.その結果,スプリングラインのひび割れは,地圧が作用した際,反力の取れない天端が覆工外面方向へ変位し,それに伴い左右側壁が覆工内面方向に変位することにより発生すること,天端覆工背面に空洞が存在すると覆工の耐荷力が著しく小さくなること,空洞が大きいほど耐荷力は小さくなり最初のひび割れ発生後に脆性的に破壊が進む危険性があること,空洞に適切な裏込注入を行えば覆工がほぼ元の形状に復元でき所要の耐荷力を発揮できる可能性があること,が明らかとなった.

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© 2014 公益社団法人 農業農村工学会
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