硬質ポリ塩化ビニル管(VU)などの低剛性埋設管の内圧及び外圧に対する挙動を検討するため,模型実験を実施した.外圧によるVUの変形はモーメントだけではなく軸力によるものが大きく,中位から密な地盤(相対密度61%)に埋設したVUの地表面荷重150kPa時の軸力によるひずみ(軸ひずみ)は,モーメントによるひずみの40%発生した.異なる密度の地盤(相対密度61%及び39%)に埋設したVUの外圧により生じる軸ひずみは同程度で,地盤特性の影響をほとんど受けない.また,中位から密な地盤に埋設したVUの内圧により生じる軸ひずみは,地表面荷重0kPa時よりも150kPa時の方が10%以上小さく,地表面荷重が大きいほど減少することが分かった.さらに,VUよりも管厚の薄いダクト管を用いた模型実験の結果から,低剛性化が進むとそれらの傾向がより顕著になることが分かった.