石灰とセメントによる改良土の改良効果, およびスレーキング履歴を受けた場合の崩壊状況と一軸圧縮強さの変化について実験的に検討した.湿潤養生のみの場合, セメント改良土の方が石灰改良土よりも一軸圧縮強さは大きく, 第4種建設発生土基準を満たすためにはセメント改良の方が有効であった.一方, 改良土の硬化速度はセメント改良土よりは石灰改良土の方が速かった.次に, 含水比と添加量が同一条件であれば石灰改良土の方がセメント改良土よりもスレーキング抵抗性は大きかった.また, スレーキング履歴を経た供試体の一軸圧縮試験結果から, 適度な乾燥は改良土の強度増加をもたらすことが明らかとなったが, 強度とスレーキング抵抗性との間に明確な関連性は特に認められなかった.