市販の機材・パーツを組み合わせて,用水路向けの水草刈機を試作した.水草等の刈り取り機構は,2枚の円板状の刃で水草等を挟み込んで切断するタイプの刈刃のアタッチメントを装着したエンジン式刈払い機を採用した.水草刈機は,フロートとアルミ製パイプで作成したフレームを船体とした.水草刈機は,左右に取り付けた2つの外輪を模型用ギアモーターで駆動し,ラジオコントロール(以下,無線操縦)で前進・後退,右折・左折が可能であった.水草刈機の試作に用いた主な機材・材料の購入費は18万円未満で,水草刈機の総重量は約20kgであった.水草刈機は,静水状態で2つの外輪を前進回転させることで約0.36m/sで直進,各外輪をそれぞれ反転させることで半径約0.74m,角速度約0.28rad/sで旋回した.水草刈機は,無線操縦で用水路のコカナダモを中心とした水草等の群落を刈り取ることができた.