農業農村工学会論文集
Online ISSN : 1884-7242
Print ISSN : 1882-2789
ISSN-L : 1882-2789
研究報文
鋼矢板水路に施工したパネル被覆工の変状に関する実態調査
鈴木 哲也長崎 文博小林 秀一
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 90 巻 1 号 p. II_19-II_28

詳細
抄録

近年,腐食した鋼矢板護岸の長期耐久性と補修品質の向上が技術的課題として議論されている.筆者らは,パネル被覆工法の一つである鋼矢板‐コンクリート複合材を開発し,既存施設に適用している.本報ではパネル被覆工法を対象に現地踏査を試み,変状実態とその防止対策を考察した結果を報告する.検討の結果,補修施設では地下水の滲み出しとパネル材表層のひび割れが確認された.補修箇所の変状発生を抑制するためには,実環境を考慮した地下水処理対策とひび割れ抑制を考慮した施工対策が必要であることが明らかになった.

著者関連情報
© 2022 公益社団法人 農業農村工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top