2023 年 91 巻 1 号 p. II_1-II_7
竹林の管理や有効利用に向けた基礎資料とするため,航空写真を用いて竹林の分布域を地理空間データ化した.しかし,竹林は年とともに拡大していくことが予想され,継続的な拡大状況を把握する手法が求められる.本報では,Sentinel-2衛星画像を用い,竹林抽出に有効と報告されている短波長赤外波長帯のデータ(空間分解能:20 m)を用いて竹林を抽出する分類木(Overall accuracy:95%)を作成した.これを2018年度と2021年度に観測された衛星画像に適用して抽出結果を比較することで,作成済みの竹林分布域のデータにおいて拡大している可能性がある場所の抽出を試みた.現地調査をした場所のうち61%において実際に拡大を確認することができ,単バンドを用いた簡易な手法による拡大状況把握の可能性を示した.