2023 年 91 巻 1 号 p. II_9-II_18
本研究では,衛星データと水田台帳データで2018年の取水開始時期と作付品種が圃場ごとに把握されている地区において,あきたこまち作とコシヒカリ作の水稲圃場について2018年の6月29日(出穂期の前),8月1日(出穂期の後)の正規化植生指数(NDVI)と田植時期との関係を調べた.NDVIはSentinel-2衛星データから求め,その値を圃場ごとに集約した区画平均NDVIを分析に供した.また,あきたこまち作の田植時期が①(4月6~8日)~⑤(4月26日~5月2日)の圃場について,6月29日の区画平均NDVIによる収量の相対評価,8月1日の区画平均NDVIによる米タンパク含有率の相対評価を試みた.この評価で収量は多く,かつ,米タンパク含有率は高いと判定された圃場を,追肥量の削減や追肥時期を検討すべき圃場と位置づけて営農者に情報提供すれば,次年度の栽培管理に役立つと考えられた.