農業農村工学会論文集
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研究論文
鋼球落下式衝撃摩耗試験における鋼球質量および設置角度の影響
森 充広川邉 翔平金森 拓也浅野 勇
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2023 年 91 巻 1 号 p. I_11-I_19

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抄録

落差工や頭首工エプロンなど,激しい流水や砂礫の衝撃の作用を受ける材料の耐衝撃性を評価することを目的として,高さ1mから150mm角の立方供試体の一面に鋼球を自由落下させ,供試体を摩耗させる鋼球落下式衝撃摩耗試験装置を試作した.コンクリート供試体を対象として,鋼球の質量を1,041.7gと439.5gの2種類,設置角度を10°と20°の2種類とした比較試験を実施し,試験条件が結果に及ぼす影響を評価した.その結果,質量が大きいほど供試体の最大摩耗深さが大きくなること,圧縮強度が40N/mm2以上の供試体では,設置角度の影響はほぼ無視できることが明らかとなった.ただし,鋼球の質量や直径が異なる場合,結果を直接相互比較することはできず,補正が必要である.

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© 2023 公益社団法人 農業農村工学会
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