農業土木学会論文集
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急傾斜地水田における除草作業の安全性・効率と畦畔法面形状
畦畔除草に適した圃場整備技術の開発 (III)
木村 和弘有田 博之内川 義行
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1994 年 1994 巻 170 号 p. 11-18,a1

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抄録
除草作業の危険性と農家の対応策を検討し,除草作業の安全性と効率のための小段を設置した畦畔法面の必要性を示し,その形状・配置を提案した。(1)急傾斜地での安全対策は遅れがちであるが,農家による法面上への足場の設置等の対策が一部で行われている。(2)設計指針等でも緩勾配化,小段の設置が示されているが,今まではつぶれ地の増加につながるものとして,設置例は少なかった。(3)事故の減少と身体的負担の軽減のためには,緩勾配化よりも小段の設置が重要で,そのための減歩を生じない小段の設置を提案し,配置・形状を示した。
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© 社団法人 農業農村工学会
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