農業土木学会論文集
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長野県Y緑農住区事業地区の非農用地区域の創出と整備
集落地域整備地区新規宅地の換地手法の検討 (II)
有田 博之松村 洋夫
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1994 年 1994 巻 172 号 p. 75-83,a2

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抄録
地価が高い地域での集落地域整備の新規宅地の土地評価は地権者の利害と強く係わるため困難が多い。長野県松本市Y地区は集落地域整備地区ではなく,緑農住区事業地区だが,土地評価で独自の工夫をした。同地区は緑農住区事業で非農用地を生みだしたが,一般の事業地区と異なり市街化調整区域に緑住区を設けた。そこで,適用されたのは,市街化調整区域内に新規宅地用地を創出する集落地域整備と同様の換地手法であったため,共通する換地技術の課題の解決が必要であった。Y地区は換地評価に土地区画整理事業で用いられる路線価式評価方式を用いたのが特徴だが,本論ではこれを参考とし,集落地域整備の換地手法を検討した。
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© 社団法人 農業農村工学会
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