農業土木学会論文集
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疎な測点配置の地温探査によって地下水流脈の位置を推定する方法
奥山 武彦今泉 眞之
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1994 年 1994 巻 173 号 p. 49-57,a1

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抄録

地温探査法は地下水流脈による1m深地温の異常を検出してその位置や規模を推定する調査方法である. 地下水流脈の半径,中心深度を算定するためには測定間隔を約6m以下にする必要があるが,広範囲を対象とする場合には,地温を20m間隔で測定し,当該測点の地温と,両隣の測点の平均地温との差を指標として地形や地況の影響を考慮することなしに地下水流脈による地温異常の位置を推定できる. 本法を面積8haの泥岩地すべり地に適用したところ,3カ所の地下水流脈の位置がわかり,5m間隔の精査によって地下水流脈の半径と深度を決定することができた.

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© 社団法人 農業農村工学会
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