農業土木学会論文集
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転出・転入者の意識からとらえた過疎地域における生活環境と就労環境の評価分析
藤居 良夫
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1996 年 1996 巻 181 号 p. 57-68,a2

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抄録
現在の農山村地域は過疎化と高齢化に向かい, このままでは地域の存続そのものが危惧される場合も考えられる. 地域の活性化をはかるためにも, 農村整備事業の重要性は今後ますます増大してくる. とくに, 生活環境と就労環境の質の改善をはかることは重要である. その計画においては, 現況把握だけでなく, 今後の環境整備に対する要因の構造分析が重要になり, 人間の行動や意識の在り方を検討する必要がでてくる.
ここでは, 過疎問題に苦慮している島根県三隅町を取上げ, 転出・転入者の意識から生活環境と就労環境の評価構造を分析し, 過疎化に対する施策を今後の農村整備の方向性から検討した.
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© 社団法人 農業農村工学会
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