農業土木学会論文集
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施設畑の電照ギク栽培における潅漑管理の実態
畑地における水管理の実態 (II)
橋本 岩夫千家 正照西出 勤伊藤 健吾天谷 孝夫
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1999 年 1999 巻 199 号 p. 119-127

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抄録
栽培が施設畑に限られる作物の潅水管理については, 潅漑排水学の立場からの試験研究例が少なく, 利用できる既往の技術も限られている。そこで, それらの作物の中から, 調査地域では代表的な電照ギクを対象にして, 潅水管理の実態を作型別に調査した。定植栽培の春季定植, 夏季定植, 秋季定植抑制栽培では, 初期生育までは, いずれもホースで手潅水しているが, その潅水頻度は作型によって異なっている。初期生育後も, 作型によって生育ステージの推移, 生長管理が異なるため, 定植栽培の中でも, 潅水管理が異なっている。また, 二度切り栽培では。夏季定植栽培の収穫後芽株からの萌芽を生長させるので, 潅水管理はいずれの作型とも異なっていることを明らかにした。
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© 社団法人 農業農村工学会
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