農業土木学会論文集
Online ISSN : 1884-7234
Print ISSN : 0387-2335
ISSN-L : 0387-2335
石狩川流域の泥炭地水田地域における圃場区画形状の変遷
山本 忠男井上 京長澤 徹明森下 達士
著者情報
ジャーナル フリー

1999 年 1999 巻 199 号 p. 35-44,a1

詳細
抄録
石狩川流域の泥炭地水田地域を対象に, 圃場区画形状の変遷を開拓時期, 造田時期, 土壌との関連から検討した, 圃場区画形状には開拓時期や造田時期等の違いが現在も影響しており, 特に殖民区画が形状を規定する要因となっている. しかし1970年代に実施された圃場整備事業が契機となって, ほぼ現在のレベルの区画形状が一気に形成された. またその結果, かつて見られた区画形状の地域性がなくなり画一化した. 大区画化は州部で徐々に進みつつあるが, かつての圃場整備時にみられた急激かつ画一的な変化ではない, また戦後造田の泥炭地帯では逆に1ha以上の圃場比率が減少するケースも認められた.
著者関連情報
© 社団法人 農業農村工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top