農業土木学会論文集
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分散剤の添加に伴うカオリナイトの粒径加積曲線とゼータ電位の変化
近藤 文義國武 昌人野木 芳幸小出 かおる
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1999 年 1999 巻 200 号 p. 209-216

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抄録
分散剤の添加に伴うカオリナイトの粒径加積曲線とゼータ電位の変化を実験的に検討した. 分散剤にへキサメタりん酸ナトリウムの飽和溶液を使用した場合, 添加量が0.15mL/g以上であればカオリナイトの十分な分散効果が得られた。また, 分散剤に15℃ 比重1.023の珪酸ナトリウム溶液を使用した場合, 添加量が0.20mL/g以上であれば十分な分散効果が得られた. しかし, 分散剤にINの水酸化ナトリウム溶液を使用した場合, 添加量が0.40mL/gであってもカオリナイトの十分な分散効果は得られなかった. 一方, ゼータ電位の測定結果から, カオリナイトの安定した分散状態を得るためのゼータ電位は, 少なくとも-35mV以下であることが明らかとなった.
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© 社団法人 農業農村工学会
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