農業土木学会論文集
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DO定値制御間欠曝気におけるORPの挙動と処理性能
集落排水処理の自動制御システムに関する研究I
端 憲二金 瑩中本間 新哉
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2000 年 2000 巻 207 号 p. 341-350,a1

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抄録
長時間曝気方式を対象として, 曝気時間と非曝気時間を固定し, 曝気時間内のDO濃度を一定に制御する方式について実験を行った。DOを2mg/lに定値制御した場合, 硝化の完了とORPのピークが一致することを見い出した。本研究で見い出した硝化の完了と従来から明らかにされている脱窒の完了時点をORP曲線から検出することによって, 窒素除去のための最適な自動制御が可能である。硝化及び脱窒の完了点がともにORP曲線上に現れた場合は, 窒素除去率は90%以上であった。また, 流入負荷に変動を与えても, T-N, BOD, COD, TOCについて安定した処理性能が得られた。さらに, DO定値制御間欠曝気の曝気時間の調節によって, 曝気に要するエネルギーを節減できた。
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© 社団法人 農業農村工学会
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