農業土木学会論文集
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DO定値制御及びORP屈曲点検出による汚水処理の自動制御
集落排水処理の自動制御システムに関する研究II
金 瑩中端 憲二本間 新哉
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2000 年 2000 巻 207 号 p. 351-359,a2

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抄録
硝化が終了した時と脱窒が終了した時にORP曲線上に現われる屈曲点の検出により曝気を開始及び停止する自動制御システムを開発した。本システムは曝気と非曝気を適切に調節し, 1つの曝気槽内に好気, 無酸素, 絶対嫌気状態 (DOとNOx-Nがない状態) を順次に起こし, 特に硝化完了を検出することによって生物学的窒素除去のための必要十分な曝気を可能にするものである。その結果, 窒素は93.0%~95.9%の高い除去率を示した。その他にBOD, COD, TOCも各々97.9%~99.0%, 89.4%~95.4%, 91.1%~96.6%の高い除去率を示し, T-Pの場合も余剰汚泥の引き抜きにより最高85.1%まで除去可能であった。
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© 社団法人 農業農村工学会
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