農業土木学会論文集
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刃形ラビリンス堰の越流流況について
常住 直人久保 成隆
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2001 年 2001 巻 214 号 p. 523-529,a3

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抄録
ラビリンス堰は放流能力が高いため, ダム洪水吐, 取水位調節ゲートなど様々な用途に効力を発揮する. しかし, その平面形状がジグザグなため, セキ厚を厚くしがたく越流流況が不安定化することがある. このような不安定流況は実用上往々にして好ましくない. 本報文では不安定流況の回避, 抑制に資するべく, 刃形セキ断面のラビリンス堰についてその形状諸元と不安定流況が発生する越流水頭の関係を明らかにした. また, これよりW/P=1.5~2の形状はL/W, A/Wの変化に依らず流況安定性が高いこと等を明らかにした (P: セキ高, W, L: それぞれ堰の隅角部を除くラビリンス堰1サイクルの越流幅, セキ頂長さ, A: ラビリンス堰の短辺長).
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© 社団法人 農業農村工学会
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