抄録
本研究では, 積雪寒冷地における効率的なロードヒーティングシステムを構築するための基礎データ収集を目的として, 新潟県妙高市立姫川原小学校の校庭にウェザーステーションを設置し, 校庭内に敷設されている簡易アスファルト舗装体内の積雪前後の温度変化を測定した. そして, この測定データを用いて一次元非定常熱伝導解析を実施したところ, 舗装周辺からの水分浸透による地盤の温度拡散率の変化が地盤内の時系列温度変化に影響を及ぼしており, 簡易アスファルト舗装において温度分布を推定するためには地盤内の水分変化を把握する必要があることがわかった.