農業農村工学会論文集
Online ISSN : 1884-7242
Print ISSN : 1882-2789
ISSN-L : 1882-2789
摩耗したコンクリート水路表層形状からの粗度係数推定手法
中矢 哲郎渡嘉敷 勝森 充広森 丈久
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 2008 巻 258 号 p. 501-506,a1

詳細
抄録

摩耗により骨材の露出したコンクリートを模擬した水路の粗度係数を水理模型実験により測定し, 表層の凹凸形状から粗度係数を推定できる表面粗さパラメータを算定した.水理模型実験の結果, 粗度係数nは0.013であり, コンクリート水路の設計基準値以内となった.模擬摩耗コンクリートの表層形状を, 凹凸の高さ分布の偏りを示すスキューネスにより特徴付けた. マニングの粗度係数と表面粗さを関係づけるための摩耗を模擬したコンクリート水路の相当粗度島は, 算術平均粗さRaが0.5mm (±0.12mm), 凹凸の最大高さRzが4mm (±1.43mm) の範囲においては, ks=2×Rz, 又はks=0.26×Rzで表せることを示した.

著者関連情報
© 社団法人 農業農村工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top