抄録
本研究では,データベースに関する情報を利用者同士で共同入力・共同利用できるシステムを開発した.現在,多種多様なデータベースが提供されているため,データベース利用者が,自身の情報要求に合ったデータベースを適切に選択することや,そもそもどのデータベースが利用可能であるかを把握することは,困難な状況となっている.本研究では,まず,データベース選択に必要な情報を基本情報,付加情報の2つに分け,21項目からなる基本情報を設計するとともに,この基本情報を入力・閲覧できるシステムを作成した.さらに,複数のデータベースをさまざまな観点でグループ化した情報やデータベース毎の利用方法などからなる付加情報についても,入力・閲覧できるようにした.また,データベース台帳総覧のデータ3,614件に適用し,その有効性を示した.本システムにより,データベースに関する情報の共有が可能になり,データベースの発見・利用が容易になった.