情報知識学会誌
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論文
国内の医学研究者によるStructured Abstractsの認知と評価 : アンケート調査からの結果
青木 仕小野寺 夏生
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2004 年 14 巻 3 号 p. 18-34

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抄録
 目的:Structured Abstractsの認知度やその利便性,国内学会誌への普及の見通しについて,医学研究者の見方を明らかにする.方法:我が国の医学研究者を対象にして,大項目6とその理由としての細項目24からなるアンケート調査を2003年6月に実施し,129名(有効回答率43%)から回答を得た.結果:Structured Abstractsは101名(78.3%)が認知しており,Structured Abstractsの読者としての利便性は96名(74.4%)が肯定していた.Structured Abstractsによる投稿経験の有無は,ある66名(51.2%)ない63名(48.8%)であった.Structured Abstractsの国内医学雑誌への普及の可能性は,79名(61.2%)が肯定していた.Structured Abstractsの有用性は,基礎系研究者に比べ臨床系研究者の方が評価は高く,Structured Abstractsでの投稿経験がない研究者に比べ投稿経験がある研究者の方がより評価が高かった.結論:Structured Abstractsの利便性が確認され,今後国内医学雑誌への普及が予測された.
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