2010 年 20 巻 2 号 p. 221-226
歴史的資料の情報化について,国や様々な機関で考えられている.これら情報化はまだ十分ではないが歴史的資料全般を一度に考えることは難しい.そこで,日本の祭りをテーマとして情報化を考えた.そもそも祭りの定義についてと他の歴史的資料の動向について勘案し,最終的に祭りデータベースを作成するためのメタデータとDublin Coreでのマッピングを図った.専門的すぎる情報化は,のちの十分な利活用の弊害となる.基盤作成と運用段階での確固としたルールが必要であるが,まずはそれぞれの分野における基盤作成が望まれる.