2014 年 24 巻 4 号 p. 393-403
現在,日本の高等教育は社会の変化に対応してその質的な転換が求められていると同時に,学修成果の可視化と教育の質保証が求められている.具体的には,従来の専門教育に加え社会人として活躍できる力(ジェネリックスキル)の育成と評価が課題となっており,特に評価については専門教育とジェネリックスキルなどを多元的に評価するモデルの構築が急務とされている.本稿ではジェネリックスキルを客観的に測定するテスト(PROG)について紹介するとともに,多元的な評価モデルの構築へ向けた取り組みの一端を概観する.