2019 年 28 巻 5 号 p. 326-329
材料は社会を構成する基本的な要素のひとつであると位置付け、材料に関するデータ・情報・知識は基本的な要素を組み合わせて社会を構成するための「言語」と考えて、将来の材料データシステムに関する基本仕様を検討した。本論文ではこの原点からの検討の第一報として、これまでの当該分野の研究開発の経緯を総括し、将来の材料データの流通と情報ライフサイクルを想定しながら、システムとしての基本仕様の考え方と実現するための主要な検討項目を今後の30年のアジェンダとして提示した。