情報知識学会誌
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地域資料管理基盤としての教育研究機関のデジタルアーカイブシステム
五島 敏芳戸田 健太郎水島 和哉高田 良宏
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2019 年 29 巻 4 号 p. 361-366

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抄録

地域資料は,その地域に伝存するだけでなく,しばしば大学・研究所等の教育研究機関にも伝存する.典型例は,ある地域を研究対象に取り上げた研究者の研究活動の過程において,その地域の個人・家・団体の持つ一次資料(アーカイブ資料)が教育研究機関へ寄託,寄贈される,というものだ.こうした地域資料は,大学・研究所等の教育研究資料として把握され,その属性を前提に保存・活用されるが,研究成果発表とともに資料公開に至らず地域への還元・貢献が不十分となることもある.この原因の一つにアーカイブ資料の特性があると推測でき,教育研究機関におけるアーカイブ資料管理の過程に沿ったソールで解決できる可能性がある.ここでは京都大学デジタルアーカイブシステムPeekの事例を紹介し,教育研究機関における地域資料管理のあり方を展望する.

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