公共図書館では地域資料として自治体が発行する印刷体の広報誌を収集している.神奈川県の多くの自治体のホームページではデジタル版広報誌の公開は近年のものに限定されていた.現在,デジタル版広報誌は国立国会図書館のNDL WARPが収集しているが,複数の自治体ではデジタル版広報誌の利用を国立国会図書館内に限定していた.東京都23区で同様の調査を実施し,複数の区でデジタル版広報誌の閲覧が国立国会図書館内に限定されており,神奈川県の調査と同様の結果であり,デジタル版広報誌の公開制約がより普遍的な傾向であることが明らかになった.