2021 年 31 巻 4 号 p. 486-492
金沢大学は,令和2年度「先端研究基盤共用促進事業(コアファシリティ構築支援プログラム)」の採択を受けた.本事業の柱の一つとして,本学研究者に対する研究データマネジメント(RDM)基盤のインフラ提供を掲げており,我々は本学研究者に対するRDM基盤のシステム構築を進めてきた.本学におけるRDM基盤は,国立情報学研究所が提供する研究データ管理サービスであるGakuNin RDMを利用することとし,データを保管するストレージは外部クラウドサービスと学内ストレージのハイブリッド形式とした.本報告では,我々が構築したRDM基盤について説明するとともに,今後の展望についても述べる.