抄録
本研究では,外部人材配置が教員ウェルビーイングに及ぼす影響を,職務要求-資源モデル (Job Demands-Resources Model) を用いて検証した。A 県公立小中学校教諭3,618 人のWEB アンケートデータから,外部人材配置の効果は「配
置の有無」ではなく教員との「協働の質」によって決定されることが明らかになった。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーとの「高協働」はワーク・エンゲイジメントを有意に高め,抑鬱傾向を抑制し,主観的幸福感を向上させた。一方,教員業務支援員との「低協働」は逆に抑鬱傾向を高め,主観的幸福感を抑制する要因となった。本研究は,外部人材の配置において,職種ごとの特性を考慮した,配置後の実質的な協働体制構築が不可欠であることを示し,チーム学校政策に重要な示唆を提供した。