保険学雑誌
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保険教育特集号
大学院教育における保険・リスクマネジメント教育の体系化と組織的活用
-欧米の大学院教育の経験を踏まえて-
米山 高生
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2013 年 2013 巻 623 号 p. 623_23-623_37

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抄録
わが国の保険学には,過去に多くの優れた教科書が誕生している。1990年代以降の金融実務の大きな変化の中で,保険の分野においても変化への対応が必要とされるようになった。Harrington and Niehaus[1999]は,この変化に対応した最初の教科書であった。20世紀に入ると,欧米のいくつかの主要なテキストが翻訳刊行され,教育の現場で利用しやすくなってきた。このうちドハーティ[2012]は,教科書として直接利用するのが難しいため,指導用マニュアルや教材の作成の完成が待たれる。これらの教科書がMBAをはじめとする大学院教育に果たす役割はもちろんのこと,学部教育でも保険教育の一つの重要な要素となることが期待される。最後に,今後の保険・リスクマネジメントにおける大学院教育の方向性として高度な数学的知識を前提にしたウォートンの方向性と実務的な関連を重視するような教育に向かう方向性が見いだせるが,わが国においては,伝統的な保険学の蓄積を活用する上でも後者の方向性が中心になるものという考えが示される。
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© 2013 日本保険学会
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