2021 年 24 巻 p. 91-98
コロナ禍の2020年、対面型のインターンシップの実施が困難になった。「学びを止めるな」という思いから、フルリモート型インターンシップを複数の事業所と協働開発し実施した。この開発のプロセスを、経済産業省が作成したインターンシップ実践のためのコーディネーターガイドブックのプロセスと比較しながら整理した。その結果、フルリモート型インターンシップの開発においては、当事者全員がコーディネーターとして協働し開発・実施が可能であること、課題協働型インターンシップに適していること、ICT に関する環境整備が必要なこと、フルリモート型インターンシップの振り返りから得られた知見は対面型インターンシップにも十分参考になることが明らかになった。さらに、全国の大学や事業所との連携が可能で、新たなインターンシップの開発に結びつく可能性が示唆された。