2025 年 28 巻 p. 11-19
この資料では、学生のキャリア形成におけるメンターの役割とその教育効果を探求する。近年、企業内でのキャリア形成は個人主体の「自律的なキャリア形成」が重視され、インターンシップも学生の成長を主目的とする長期間のプログラムが存在する。NPO法人ブランディングポートが実施する長期実践型インターンシップ「B-CAMP」は、6ヶ月間にわたり、コーディネーターと専属メンターが学生をサポートし、自己理解や将来展望を促進している。
「B-CAMP」では、学生が企業や地域と連携した課題解決型プロジェクトに参加し、実践的なスキルを磨くとともに、専属メンターが継続的に内省を促す支援を行う。メンターは学生の自己理解を深め、自律的なキャリア形成を支援する役割を担う。このプログラムの特徴は、メンターによる内省支援が学生の成長に大きく寄与する点にある。複数のメンターへの調査により、メンターによる内省支援が学生のキャリア形成に与える効果が示唆された。今後の課題としては、メンターの支援プロセスの可視化と質の向上、大学教育へのキャリア支援の取り入れ方が挙げられる。また、企業内での人材育成施策として、ここで得られたメンタリングの知見を活かす新たな育成プログラムの設計の可能性も示唆される。