抄録
河川のリーチシステムに着目して,淡水魚類の出現に影響を与える要因を予測することを試みた.小規模河川内に設置した80地点において,魚類採集および環境評価を実施した.ステップワイズ・ロジスティック回帰分析を行った結果,タカハヤでは,周囲の勾配に比べて,リーチの河床勾配が緩い場所ほど出現確率が高くなることが明らかになった.反対にカワヨシノボリでは,リーチの河床勾配が急なほど高い出現確率を示した.他の魚種においても,出現決定要因の予測を行った.以上の結果,リーチシステムにおいて魚種毎に出現決定要因が異なることが明らかになった.