抄録
酸性汚染物質の陸水影響を調査するために、これまでのpHおよび電気伝導率の測定方法は、簡易型測定器を現地に持参して測定することが一般的であった。しかし三面川水系のような積雪が多い地域では、積雪のために現地での観測が困難であることから、冬季や春先のデータが得られないことが多かった。特に融雪期には、雪の中に蓄積されていた酸性汚染物質が河川に流出し、pHの急激な低下が起こるといわれており、融雪期のデータの取得は大きな課題であった。その変化を捉えた連続データの取得は、酸性汚染物質の水生生物への影響を評価する上で重要と考えられる。今回、市販の連続水質モニタリング装置を用いて、三面水系の水質を測定することにより、酸性汚染物質の渓流河川水に与える影響把握に応用可能かどうかを検討した。