2026 年 72 巻 2 号 p. 99-110
本稿は,米国の公共図書館がホームスクールをどのように支援しているのかについてウェブサイトの調査を通して明らかにすることを目的とする。近代のホームスクールは,公教育の画一化への批判や宗教的信念等を背景に発展し,今日では教育の選択肢の一つとして全米で合法化されている。近年では,学校教育環境への懸念やCOVID-19の影響を背景に,ホームスクールを行う家族が増加しているとされ,公共図書館においてもその支援が展開されている。本稿では,ホームスクール支援を行っている米国公共図書館のウェブサイト上に掲載されている支援内容を調査した。その結果,調査対象館の半数以上において,ホームスクール向けプログラムやリンク集が提供されていた。また,子供達の交流のみならず,保護者の交流を目的としたプログラムも提供されていることも明らかとなった。さらに,特徴的な支援としてHS/教育リソースセンター,HSの理念やHS州法の解説ページ等が記載されていることが確認された。