日本サイコネフロロジー学会雑誌
Online ISSN : 2758-7215
日本サイコネフロロジー学会 臨床研究推進委員会 アンケート調査結果 ~喫緊の課題と今後のテーマを探る~
政金 生人大内 雄太大橋 綾子中村 菜々子星野 純一伊藤 孝史志賀浪 貴文高野 公輔西村 勝治
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 2 巻 p. 45-56

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抄録
日本サイコネフロロジー学会臨床研究推進委員会は、2022 年に我が国のサイコネフロロジー臨床現場の喫緊の課題と、今後の臨床研究推進の方向性を考察するために学会員を対象としてアンケート調査を行った。調査結果を、1) 回答者の背景と院内精神科コンサルテーション・リエゾン体制、2) 高齢者・終末期に関わる問題、3)精神・心理的症状への対応、4) 臨床指標のドメインで考察した。会員の多くの施設においてはメンタルヘルスの専門家とのリエゾン体制が構築されておらず、経験年数の多い看護師、医師が精神心理的な問題の初期対応にあたっていた。透析患者の高齢化を背景に、認知症への対応、終末期や透析中止に関連する問題への対応に苦慮している状況が明らかになった。メンタルヘルスの専門家へのアクセスが限られている状況を反映して、さまざまな精神・心理症状を評価する臨床指標は3/4 の施設で使用されていなかった。その結果、日常の精神・心理症状へのアセスメント不足、症状の背後にある疾患への認知不足が問題を複雑化、難局化している可能性が示唆された。本学会はこれらで明らかになった課題について、ひとつひとつ解決していく必要がある。
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© 2024 一般社団法人 日本サイコネフロロジー学会
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