主催: 日本ロービジョン学会, 視覚障害リハビリテーション協会
目的:ロービジョンケアが対象者にとって有用であったかどうか確認するのは重要である。今回我われは有用性を確認するための試みとしてケアを受ける前後でのQOLの変化を調査した。方法:東北大学眼科ロービジョン外来受診者を対象に眼疾患特異的QOL調査票VFQ_-_25を用いてQOL調査を初回面接時と6ヵ月後に行った。1回目の調査は面接で調査のプロトコル通りに行い、2回目は郵送で、ロービジョン補助具を使った上でのQOLを答えてもらい1回目の結果と比較した。結果:調査は2004年8月から始まり、2005年5月まで24人に行った。2回目の調査を行いえたものは2005年5月現在9名であった。1回目の調査での総合得点の平均は36.7であった。2回目の調査で総合得点が向上したものは5名、低下したものは4名であった。ケア後に向上した主な項目は「見え方による心の健康」、「見え方による自立」「遠見視力による行動」であった。